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雹害を経験、激甚化する災害に備える

 佐野市上羽田町でキュウリを栽培する池澤好夫さんは、2023年7月10日に6連棟ハウスに雹害を受け、共済金を受け取りました。 

 池澤さんは8月中旬から11月末まで抑制栽培を20a、12月下旬から翌6月末まで促成栽培を17a行っています。県では10日夜、県南部を中心にダウンバーストと見られる突風が吹き、強い雨や雹を伴う突風が発生しました。


 「当日は不在にしており、妻から降雹の様子を撮影したビデオが送られてきた。帰宅しハウスの点検をすると、天窓付近を中心にポツポツと穴が開き、かなりの被害を受けていた」という池澤さん。妻の悦子さんは「風が渦を巻いていた。バタバタと雹が降りだして、慌てて降雹の様子をビデオに撮りました」と当時を振り返ります。


 県では9月3日に野木町、20日に足利市でもダウンバーストが原因と見られる突風が発生し、倒木や家屋の屋根が飛ばされる被害が発生しています。



 池澤さんは1990年にハウスを建設。「かなりの資金を投入して建設した。何かあった時に修理の金額が莫大になると、自己資金ではまかなえない。もしもの時に備えて園芸施設共済に加入しました」と話します。制度改正時もそのつど職員が訪問し、丁寧に説明してくれたといいます。

 「抑制栽培の準備期間でハウス内に作物がない時期だったが、作物があったら相当な減収になっていた。すぐに確認にきてくれ被覆材が全損扱いとなり、1か月強で共済金を受け取れたので、非常に助かった」と話します。


 園芸施設共済の2022年事故別内訳は、被害棟比で突風約69%、落雷約16%、台風約7%、その他約8%となります。本所園芸特産課の高松実課長は、「頻発する自然災害への備えとして園芸施設共済の加入をお願いしています。ハウス本体の基本補償に加え、付保割合追加、復旧費用等の特約オプションで補償の拡充をおすすめします」と話します。



 池澤さんは「台風被害も激甚化しており、突風や竜巻など防ぎようのない天災が増えている。もしも被害にあったとしてもすぐに再スタートするために、園芸施設共済は必須の制度です」と力を込めます。

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