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棚田の景観や6次産業化 地域の農業を残すために


「兼業農家の父の姿を見てきて、農業はやらないと思っていました」と話すのは、日光市瀬尾の八木澤裕史さん。2017年に日光八木澤ファームを設立し、昼は大規模な水稲作を展開する農業者、夜は看護師として働きます。休日に実家の農作業を手伝う中、耕作放棄地の増加や農業者の高齢化といった地域の現状を目の当たりにし、本格的な就農を決意しました。


八木澤さんと妻で副代表の奈々子さん。奈々子さんが加工品のイラストを手掛けます

 現在、水稲30haやソバ10ha、ハバネロ10a、サトイモ10aを栽培しています。中でも棚田での水稲「ゆうだい21」栽培と、商標登録した「日光ハバネロ」の生産に力を注ぎます。


 「地域景観の棚田を守りつなぐためにも稼げる農業をしなければ」と6次産業化に取り組む八木澤さん。米粉やポン菓子、米粒入りジェラートなどの加工品を製造し、道の駅やホテル、インターネットなどで販売します。


 地域の人や消費者はもちろん、栽培品目や産業の分野を超えたさまざまな人とのつながりを意識する八木澤さん。「老若男女問わず活躍できる農業を目指しています。人とのつながりからコミュニティーへと広げたい」と話し、「父も本当に大変だったと思いますが、農地を残してくれて感謝しています。次世代にも、この素晴らしい農地を引き継げるよう頑張っていきたいですね」と意気込みます。



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