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成木のオーナー制度も開始

 那須烏山市野上で「ファームポポー」を経営する石川仁一さんは、1.3haで温帯果樹のポポーを約2000本栽培しています。収穫したポポーを直売するほか、市内の商業施設「山あげ会館」、「龍門ふるさと民芸館」で販売しています。


 ポポーとは、北米原産のバンレイシ科の落葉樹。日本には明治時代に輸入されました。濃厚な甘い香りとバナナのようなねっとりとした食感が特徴です。2日ほどしか日持ちせず、輸送に適さないため商業栽培している方はまれで、「幻のフルーツ」と呼ばれています。


 石川さんは水田40aと、隣接する耕作放棄地40aを開墾し、更に12aを借りて栽培しています。品種は中型で極早生の「レベッカゴールド」。12月から翌年2月にかけて肥料を与えながら剪定し、3月に自然受粉します。収穫は9月から10月です。


 「幼少期に食べたポポーの味が忘れられず、1991年に成木を入手して栽培を始めました。庭先に移植し採種して種子を120個播き、内60本が大きくなったのが始まり」と石川さん。種子から育てた場合、約8年で収穫できるほどになり、接ぎ木ではその年に結実する場合もあるといいます。



 「葉や茎が害虫に強いため、栽培しやすい」と話す石川さん。「町おこしの意味も兼ね、1本5千円で成木のオーナー制度を始めた。現在7本にオーナーがいる。1t収穫すればワインが造れると聞いたことがあるので、それを目標に頑張っていきたい」と笑顔を見せます。




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