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平均年齢77歳の5人が奮闘 新規参画4年目 キクラゲ 新たな名物に

 真岡市で不動産業や太陽光発電システム事業などを行う株式会社アル・ホームは、2019年にキクラゲ栽培を開始。規模と販路を年々拡大させる一方、加工品も製造しています。さらにキクラゲ狩り体験や料理の試食会など知名度向上に取り組みます。


コットンキクラゲ5

「キクラゲの知名度向上を図ります」とコットンキクラゲ5

 「真岡市はイチゴ栽培が盛んな地域。後継者問題でハウスを処分する農家の相談を受け、何か良い方法はないかと考え、キクラゲを栽培しようと思いました」。アル・ホームの髙橋尚志代表取締役はきっかけについてこう話します。


 キクラゲは食物繊維が豊富で美容や健康に良く、国内消費の98%が外国産のほか、生キクラゲが珍しかったことも栽培を始める決め手となりました。


 主に栽培を手掛けるのは、髙橋代表の父を含む知人の5人。平均年齢77歳の通称「コットンキクラゲ5」。栽培が全員初めてだったため、那珂川町の「ともちゃん農園」で学びました。


 4月中旬に菌床栽培を始め、5月上旬には収穫を開始。11月末まで収穫可能です。


キクラゲピクルス「ピクラゲ」

つくだ煮など 加工品開発に注力


 商品名の「コットンキクラゲ」は、特産品の真岡木綿にちなんで命名しました。2019年は300菌床、2020年は1,500菌床、2021年は3,000菌床と栽培規模を順調に拡大。直売のほか、真岡市内の道の駅や直売所、スーパーで購入が可能です。一方、キクラゲのつくだ煮やピクルスなどの加工品開発に力を入れます。








子どもたちが参加したキクラゲ狩り

 「生キクラゲは少し湯がいて刺し身で食べてもらいたいです。天ぷらもお薦めです」と髙橋代表。


キクラゲの知名度向上や地域の人々との交流のため、キクラゲ狩り体験のほか、地域の人を招待した漬物やお好み焼きなどアレンジ料理の試食会を定期的に開きます。





 さらに髙橋代表自身がカンボジアで働いていた経験を生かし、人材確保と同国でのキクラゲ事業の布石として同国から技能実習生を2人採用する予定です。髙橋代表は「地域の方やボランティアの方に支えられて、今があります。規模拡大も大切ですが、事業を継続していくことを一番に考えていきたいです」と話します。


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