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収入保険制度 ここが加入の決め手

矢板市長井の手塚郁夫りんご園(園主=手塚郁夫さん)では、推進のため自宅を訪問したNOSAI職員から収入保険制度の説明を受け、自然災害や鳥獣害による収量減少のみならず、市場価格の低下などにも対応できる制度内容にメリットを感じています。

 同園は手塚さんと妻の久美子さんで経営。園地2.5haで「ふじ」や「ジョナゴールド」など27種類を栽培しています。「はるか」や「しらかみ」などの苗木も育成中ですが、「まずは長井の土に合うか見極めてから」といいます。


庭先販売の他にJAしおのや農産物直売所さくら、道の駅やいたなど県内3か所に出荷しています。


栽培上のリスクは主に風害、ひょう害、病虫害の3つ。特に収穫直前だった2013年10月の台風26号では、被災により収入が半分以下に落ち込んだといいます。


手塚さんは「40aだけ防風・防ひょうネットを設置しているが、1~2時間でボロボロになってしまった。今年やっと借入金の返済は終わるが、今も経営に響いています」と当時を振り返ります。


2017年はカメムシの大発生で、3~4割が正規の値段での販売ができなくなってしまったといいます。


手塚さんは「2013年の台風の後に、組合にリンゴ共済を作ってくれと要望を出しました。しかし、県内のリンゴ農家を抽出して品種ごとの単収などを出さねばならず、実現には至りませんでした。実現したとしても防災施設がないため掛金は割高になるとの説明を受けました」と話します。


自然災害や価格低下を補償


現在は既に申込書を組合に提出し、掛金の納入をする段階。「収入保険制度は農業者個人では対処しきれない自然災害や価格の低下などに対応している点がいいです。安定的な経営が期待できます。けがや盗難があっても安心です」と期待を込めています。

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