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 園芸施設共済 補償が充実 頻発する災害に備え

イチゴ生産者で集団加入

 「集団加入の手続きは職員の手助けもあり、思っていたよりも難しくなかったです」と話すのは真岡市大根田の仁平芳之さん。連棟1棟では養液栽培、単棟6棟では土耕栽培でいちご「とちおとめ」を作付けます。栽培面積は合計で45aです。

「万一のために加入していることが大切」と仁平さん

 「とちおとめは日持ちが良く、甘味と酸味のバランスも良い品種。しかし生産者が多いので、作り手の個性が味などに反映される十人十色なイチゴです」と話します。現在は多くの消費者に届けることを重視る。消費者が手に取るときを意識し、パック詰めでは色合いや状態がそろうよう品質チェックを厳しく行います。


 仁平さんはNOSAIとちぎ(栃木県農業共済組合)の説明会で集団加入割引制度を知りました。真岡市大根田地区のイチゴ生産者同士で協議。2019年12月、24人で構成する集団名「真岡市大根田地区いちご生産者」の体表者として、園芸施設共済などへ加入する「災害に強い施設園芸づくりに関する協定」を締結しました。


 2020年10月の一斉加入受付時に新規加入者2人を含む集団構成員全員が園芸施設共済に加入し、掛金割引5%と賦課金割引20%の該当となりました。


掛金など割引がメリット


 集団加入割引制度とは、生産組織等と農業共済組合等が協定を結び、一斉加入受付を実施して集団で加入を申し込むと、要件を満たせば最高で共済掛金率5%と賦課金20%が割引されるのもです。NOSAIとちぎでは2020年度で団29の一斉加入受付を実施し、加入者706人に割引が適用されています。


 園芸施設共済に父の代から加入し、過去に雪害や台風によるハウス全損なども経験した仁平さん。「共済に加入しているので安心して営農できます」と話し、「集団加入の一番のメリットは掛金等が安くなることですが、地域とのつながりや生産者のコミュニケーションの一環にもなります」と期待します。




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