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「落伍者を出すな」の呼びかけのもと 創立70周年 沖酪農協同組合

 真岡市沖の農事組合法人真岡市沖酪農協同組合が創立70周年を迎え、記念式典を開催しました。現在組合員は6戸。成牛292頭、育成牛186頭を飼養しています。

 昭和28年に北海道から乳牛11頭を導入したのが始まりで、翌年4月に12戸の組合員から結成され、昭和39年に法人化しました。「落伍者を出すな」の呼びかけのもと、最初期には組合員がお金を出し合って死亡事故に備えるなど、互助会の役目も果たしていたといいます。


 「70年の歴史がある農事組合法人は他ではなかなか見られない。時代に対応し、組合員が自分で考え、協力しあったからこそここまでこれた」と組合長の國母孝至さんは話します。

 昨今は、ロシアのウクライナ侵攻による穀物価格の高騰をはじめ、為替円安による輸入資材費や物価の上昇、スモール(子牛)などの副産物価格の下落も重なり、酪農家にとっては厳しい状況にあります。


 その中で組合は、2008年にはもやし工場と提携しもやし滓を飼料に利用し、2016年からはデントコーン栽培の現地検討会も行い、良質な自給飼料の増産に取り組みコスト低減を図ってきました。2011年からは補助金を活用し稲WCS(稲発酵粗飼料)収穫機械を導入、耕種農家と連携しながら地域の特色を生かした事業を行っています。

 國母組合長は「耕畜連携を通じ地域の発展に貢献していきたい。これからも一致団結しながら、80周年に向け頑張っていきましょう」と話します。

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