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「お蚕さん」に魅せられて

 神奈川県出身の飯村昌さんは、2019年に親類の住む真岡市京泉に移住。蚕を飼養し、副産物の販売を行う「蚕屋」を営んでいます。SNSで養蚕の様子を発信し、「多くの方に蚕の魅力に触れてもらいたい」と笑顔を見せます。 

 「蚕の、かわいらしくてはかない生き方に魅了されました」と話す飯村さん。京都府の絹織物の織元「織道楽塩野屋」での研修時代に、福知山市の養蚕農家へ派遣されたのが「蚕の道」に進んだきっかけです。

 

 耕作放棄地となっていた20アールの畑で、育ちやすく枝振りが良い品種の桑、一ノ瀬を800本栽培。春夏秋の年3回掃立し、1回で約5000頭を飼養する。桑は肥料や農薬を使わず栽培し、蚕も化学薬品を使用しない全令桑育です。











 1回で約12~14㌔を収穫し、塩野屋に出荷しています。繭からの糸を利用した刺繍糸や、桑の葉を蒸して揉み天日干しにした桑茶など、副産物を利用した6次産業にも意欲的です。

 2022年、23年には自宅で「桑フェス」を開催し、桑の葉を使った草木染めや真綿つむぎ、養蚕見学などのワークショップを行いました。「産業としてではなく、暮らしに根差した養蚕をしていきたい」と意気込みます。


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