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野菜を少量多品目 毎週会員にセット販売

 那珂川町矢又の小鮒農園(小鮒拓丸農園長)では、農薬と化成肥料不使用で定番野菜を中心に、ハーブや西洋野菜も栽培しています。毎週会員に届けられる野菜十数種類の定期便「小鮒農園の野菜セット」は、県内はもちろん関東地方を中心に近畿地方にもファンがいるほどです。

 「大病や出産を経験し、食の重要性を痛感しました」と話すのは、小鮒さんの妻・千文さん(野菜料理研究家・国際中医薬膳師)。


小鮒さん夫妻は就農の準備をしていた矢先に東日本大震災が発生、すぐに移住を決意しました。千葉県での農業研修、農家カフェの経営を経て2015年、現在の場所で農家としての第一歩を踏み出しました。


 農園は“人も動植物も自然の一部として共に生きる”をモットーに、「里山の地域資源を活かした循環農業」を目指しています。


矢又地区は田畑1枚あたりの面積が小さく、畑1haで少量多品目栽培を行います。栽培には米ぬかや鶏ふん、緑肥などの有機肥料を使用します。


 かつて同町はユズ栽培が盛んでしたが、担い手不足からユズの木や果実が放置されているのが現状です。


農園では、これらを有効活用するため、ユズ果汁からゆず酢を、乾燥させた皮からゆず皮茶を作っています。


 千文さんは「来年中には加工品や薬膳茶の販売にも挑戦したいですね」と意欲を燃やします。

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