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営農継続へ安心の後ろ盾

 「想定外の減収でしたので、収入保険に加入していて本当に助かりました」と話すのは、真岡市亀山の青柳利光さん。ゴーヤー50aとイチゴ26aを栽培しています。


 元々イチゴを主に栽培していましたが、イチゴの売り上げが無くなる夏期に収入となる作物を探していたところ、ゴーヤーを栽培している親戚の勧めで2012年に始めました。


 ゴーヤーはハウスと露地で栽培。ハウスは3月下旬に定植し、6月上旬から8月まで収穫します。露地は5月上旬に定植し、収穫は7月下旬から8月まで。


「おいしいゴーヤーを作り続けていきたいです」と話す青柳さん

 品種は、「百成レイシ雅」で、苦みが少なく、果実の色ムラが出にくいです。「ゴーヤーは夏の間だけの短期勝負の作物。密植栽培をして収穫量を上げています」と話します。


 収入の安定化を図るため、21年から収入保険に加入。加入した21年8月にゴーヤー価格が急落しました。「全国的に出荷量が今までになく多く、価格が例年の4分の1まで落ち込みました。約10年栽培していて初めての経験でした」と話します。


 さらにイチゴで炭疽病が発生し、収穫量が減少しました。経営全体で減収になる見込みが大きかったため、つなぎ融資を申請。肥料や資材など経費の支払いに充てたといいます。「加入するときは積立金が高く迷いましたが、保険金を受け取って、改めて収入保険加入の重要性と収入が安定することの大切さを感じました」と加入の必要性を説明します。

 

2年連続で収入減少に

 今年も6月下旬の高温によりゴーヤーの着果が不良。収穫量が例年の半分となっており、減収が見込まれるため、つなぎ融資を申請しました。


 「 最近は、異常気象が多く、昨年のゴーヤー価格の急落など、想定外の経営のリスクが増加していると感じます」と青柳さん。「農業を経営していく中で異常気象や病虫害、価格の下落などさまざまなリスクがありますが、収入保険があればもしものときもリカバリーが効くので安心ですね」と続けます。


 今後については「2年連続の減収が見込まれていて大変な状況ですが、収入保険に支えてもらいながら農家を続けていきたいです」と話しています。




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