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傾斜地の終日放牧 省力で牛に好影響

 宇都宮市古賀志町の株式会社K・Fフクダファームでは、2007年から斜面で終日放牧を行いっています。

 同社では繁殖和牛35頭、子牛や育成牛など約35頭を飼養するほか、水稲「コシヒカリ」30aとイタリアンライグラス3ha、発酵粗飼料(WCS)用稲1haなどの栽培に取り組みます。


 県の事業で所有地の林地を伐採し造られた80aの放牧地は、安全面を考えて電気柵で囲まれています。子牛の離乳後から分娩直前までの妊娠牛15頭を放牧します。牛の足腰が鍛えられることや分娩後の早期回復、暑熱対策、糞尿処理の軽減といった利点があります。一方、草の定着が難しいのが課題です。

写真左の牛舎と放牧地を牛が自由に行き交います

 福田美幸代表は「脱サラ後に就農し、父から引き継ぎました。放牧地は運動場のようなものです。放牧は牛任せなので、牛たちの方が詳しいです」と話します。夏場でも日当たりの良い場所にいて不思議に思い登ると、風が吹き抜けて快適な環境で驚いたこともあるといいます。


 受胎率の向上や子牛の下痢対策で飼料の見直しなどを行ってきた福田代表は「今後は親牛の若返りを考えています。繁殖能力をそろえたいので、子牛育成に力を入れていきたいです」と意気込みます。


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