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ナシの盛土式根圏制御栽培法

鹿沼市茂呂(もろ)のホット農場(熊倉功農場長、67歳)では、ナシの盛土式根圏制御栽培法を5年前からハウス6棟17aで取り組んでいます。


盛土式根圏制御栽培法は、早期多収と労力軽減を目的に、2008年に県農業試験場が開発した栽培法。現在県内で約10件の農家が実施しており、根域を制限してY字型に枝を広げ、密植と適切な養水分管理が行えます。

 熊倉農場長は約15年前に周辺の宅地化が進んだ露地園地を手放し、新たに園地を購入。露地栽培のナシでは成園化するまで約10年かかるのに対し、3年で成園並みの収量が得られ、5年目以降は慣行栽培の2倍程度の多収が見込めるといいます。

 

 井戸水をくみ上げドリップ方式で灌水するため、導入経費は10a当たり200万円程度。


熊倉農場長はハウス栽培については「減農薬での栽培を目指しており、殺菌剤の散布が抑えられる点が魅力で始めました」と話し、葉ダニにカブリダニを放飼する天敵農法を実施しているため、殺虫剤の散布も抑えられています。


「このハウスで収穫したナシは、食味が良く糖度も高いです。果実につややあめ色が出にくいため、ハウス内の湿度をどう上げるかが課題です」と話します。

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