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かんぴょう 作付け・生産量拡大へ

 壬生町羽生田の株式会社mfは、かんぴょうの原料となるユウガオ6haなどを栽培。栃木県伝統食品のかんぴょうを絶やさないため、生産の普及と規模拡大に取り組みます。


 かんぴょうはユウガオの実を細長く削り、乾燥させた乾物食品。全国生産量のほぼ100%が栃木県産です。


 かんぴょうの生産量は加工する農家の高齢化や後継者不足で、年々減少しています。こうした現状に危機感を持った赤羽根正久社長と毛塚哲生副社長は2人で、2018年5月に同社を設立しました。

1日にユウガオの実200個を削る山本直哉農場長。

 ユウガオの定植は4月上旬~5月上旬。6月下旬~9月上旬に収穫します。かんぴょう作りはまず、前日に収穫したユウガオの実を削り、ハウス内に干して乾燥させます。翌日、防カビと防虫の処理として硫黄で燻蒸。その後、選別します。


 生産したかんぴょうは、株式会社赤羽根商店と株式会社ヤマケ、株式会社島田計二商店に全量出荷しています。毛塚副社長は「『かんぴょうなら、mf』と言われるよう品質を維持し、規模と生産量をさらに増やしていきたい」と意気込みます。


 右の写真は栃木県民に親しまれているかんぴょうの卵とじ。昔は県内の多くの農家でかんぴょうが作られ、簡単で栄養のある料理として食卓に並んでいました。現在は市販のかんぴょうを使って一般家庭で食べられるほか、学校給食の献立でも親しまれています。



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