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「側溝掃除スコップ」開発 腰曲げずにすくい上げ


 栃木市岩舟町の阿部雅美さんは水稲「コシヒカリ」1.5ha作付ける傍ら、不便を改善する物作りに40年以上励みます。

作成した器具はすべて特許を取得している阿部さん

 「100人に1人でも欲しい人がいるなら作ろう」と、今までに20種類以上の器具を作製。 開発した道具の一つ「側溝掃除スコップ」は、土水路を奇麗にしたいと考えたのがきっかけです。


土水路や側溝の泥は重く、取り除くのに時間がかかり、腰に負担となります。てこの原理を用いて、腰を曲げずにすくい上げが可能で、低コストで片手でも持ち運べるスコップを開発しました。


 材料をホームセンターで5,000円ほどでそろえ、自分で製作しました。溶接の際に少し隙間をつくり、水や水田の生き物が流れ落ちる仕組み。


クランプ金具をナットで取り付けたことで、土水路の深さに応じて支点の場所を変えられます。スコップの部分を付け替えることで、除雪作業や稲わらの運搬にも活用が可能です。


 阿部さんは会員30人がさまざまな発明品を開発する「小山発明クラブ」の副会長を務めます。同クラブでは年に1度発明展を開くが、今年は中止。阿部さんは「ニーズや機会があれば販売も考えたいです」と意気込みます。


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