真岡市上大曽のノザワ農産(野澤元代表、43歳)では、14台の農機具を所有し、全台NOSAIとちぎの農機具共済に加入しています。現在、コシヒカリ、とちぎの星など水稲70ha、大豆「里のほほえみ」15ha、小麦「さとのそら」12ha、大麦「とちのいぶき」30ha、夏ソバ8ha、秋ソバ22haを作付しています。
所有する農機具は乗用トラクター8台、汎用・自脱型コンバイン4台、ブームスプレーヤー2台。野澤代表は2016年に父・欽司さん(74)から経営を移譲され、経営面積を増やしながら、「品質向上・雇用確保・人材育成」をモットーに常時6人を雇用。農繁期には更に6~7人を臨時雇用します。

農機具の安全な使用については注意や声掛けをしながら常時気を配りますが、「若手は経験不足から、逆にベテランは慣れからどうしても事故が起こってしまう」と話し、「複数人が使用する以上、農機具共済への加入は必須です。」と力を込めます。

今までに共済金支払のあった事故は、格納庫の柱へトラクターを接触させてしまった「衝突」、圃場と路肩の段差でブームスプレーヤーを横転させてしまった「転覆」、オフシーズンだったコンバインの配線をネズミに齧られてしまった「鳥獣害」など、いずれも起こりやすい事故です。
NOSAIとちぎの農機具共済は、2001年に事業が開始され、以降、2018年度の加入台数は約16,000台、支払共済金は約1億5000万円と拡大傾向にあります。
2015年度から加入者の掛金負担と共済金支払の公平性を図るため、加入者ごとに前契約の共済金支払の有無により掛金の割引・割増を行う「無事故割引・有事故割増料率制度」を導入しました。

「14台加入していると、掛金もそれなりの額になります。制度が導入されて、より注意しながら作業するようになりました」と野澤代表。「事故があった際は、農機具共済を利用した方がいいのかどうか、割増後掛金と支払見込共済金を見比べています。職員に相談に乗ってもらえ、助かっています」と話してくれました。