パンやチーズの直営店を運営

 那須塩原市青木の眞嶋牧場では、家族が一丸となって6次産業に取り組んでいます。


長男・大輔さん(51)と次男・心平さん(41)が父・雄二さん(77)から受け継いだ牧場を営み、母・芳子さん(71)と長女の千帆さん(47)、次女の七重さん(45)が自家産生乳を使ったパンとチーズを製造・販売しています。


千帆さんは「母から受け継いだパンの味を、地域密着型でお届けしていきたい」と話します。

 眞嶋牧場で飼養するのはホルスタインやジャージー牛約180頭(うち搾乳牛約110頭)、繁殖和牛約20頭。乳量は一日約3.5tです。牛が快適に過ごせるようフリーストール牛舎には、フリーバーンを併設。労力軽減のため自動搾乳ロボットを導入し、空いた時間で牛の個体管理や品質向上に力を注ぎます。


 地中に建設したサイロに貯蔵したサイレージをコンピュータ制御で混ぜ合わせ、牛群ごとに合わせた餌を自動給与するなど、半自動化の酪農システムを採用しています。


 眞嶋牧場の加工品を扱う「So-boku(ソーボク)」は、牧場の経営から引退した芳子さんが2012年に始めました。

 「牛の世話で忙しく、買い物に行く時間がなかなかとれなかった母が、私たちきょうだいのおやつに作ってくれていたパンが基になっています」と千帆さん。「素朴で安心できる、おいしいパン」をモットーに製造していします。


 バルククーラーから1回4L採取する生乳は、牧場からほど近い工房で殺菌。パンに使用する卵も自家産で、牧場の一画で烏骨鶏を80羽ほど飼養しています。芳子さんが管理する畑約20aで採れるトマトやタマネギ、ブルーベリーなども季節に応じてパンに使います。

 来店者数は月に300人以上。パンの種類は約15種類で、1日150個以上を売り上げます。「お薦めはミルクパンです。水を使わず、牛乳の味がよく分かると思います」と千帆さん。

 2018年からバターやチーズを製造し、パンにも使用しています。バターは生乳10Lから約600g、チーズは約1,800gと希少です。七重さんは「現在はフレッシュタイプのチーズでけですが、熟成チーズにも挑戦しています。もっと数が出せるようになれば」と力を込めます。

 来店者は地元の人を中心に、那須高原への観光客も多い。「今はネットの記事や口コミを参考に、遠い所からも買いに来てくれます」と千帆さん。「現在のお客さまを大切に、健康な牛からのおいしい生乳と自家産素材を使用して、ほっと安心できる『素朴』な店であり続けたい」と話します。

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