市貝町赤羽の北島農園・園主の北島秀さん(70)は、2008年から妻の幸枝さん(64)とパート2人でアスパラガスをメインに約80種類の野菜を栽培しています。

非農家出身のため畑は借地ですが、所有者が高齢となり管理が難しくなった農地を借り、ビニールハウスを自ら設置。きちんと使用していたことが近所で評判となり、面積が増え、現在奥行25mのハウス14棟を含む畑2haを管理しています。
北島さんは「配管や設備の面では、会社勤めをしていた頃の人脈が生かされました。アスパラガスは肥料が大量に必要ですが、義弟が酪農関係の仕事をしていたことで肥料も安く仕入れることができました」と就農当時を振り返ります。
アスパラガスは自宅販売の他、年間約3tを「かましん益子店(益子町)」や「テクノポリス清原店(宇都宮市)」などの近隣スーパー、道の駅サシバの里いちかい(市貝町)」、「道の駅はが(芳賀町)」に出荷。
購入者の要望に応え、ビーツやポロネギなど珍しい野菜の栽培にも柔軟に対応します。
収入保険制度に加入し、「そろそろ一人前の農家になれたかな」と笑う北島さん。「農業は自然相手で、災害など怖い面もあります。しかし自然と共に、自分のペースで仕事できる良い点があります」と話します。
今後はメインのアスパラガスを継続しながら、将来の後継者が作業しやすいよう圃場を整備していきたいと将来を見据えています。