塩谷町の斎藤秀介さん(70)は、15年前から古代米を作付けします。独自に黒米と赤米、緑米の古代米をブレンド。直売所で販売し、好評を得ていています。

斎藤さんは2006年に古代米の作付けを始めました。当時、講師を務める学校の授業で古代米を田植えすることが決まり、知人から苗をもらったことがきっかけです。
古代米は黒米と赤米、緑米の3品種を各1a作付けします。黒米の稲穂は一般的な米と変わらず黄金色ですが、葉先が黒色になります。赤米は穂が赤色、緑米は黒色に。
収穫後は一般米との混入を避けるため、乾燥機は使わず、はぜ掛けして天日乾燥させます。「当初は乾燥後の選別をピンセットで行っていたので大変でした」と斎藤さん。現在は小型の石抜機を改造し選別を行います。
選別後の古代米は、黒米と赤米と緑米を4対3対3の割合でブレンドし、袋詰めして販売。主にJAしおのや管内の直売所で販売しています。

食べ方はお米1合に対して、小さじ1、2杯を交ぜます。彩りが良く、もち米のため、ご飯がふっくらと炊けて食味が良くなるといいます。「直売所や購入者からは『もっと古代米を増やしてください』と言われています。無理のないよう作り続けていきたいです」と抱負を話します。