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馬頭高校で高校生と園児が収穫体験

 2022年12月5日、馬頭高校で選択授業「農業と環境」や「子供の発達と保育」を受講している2,3年生27人と那珂川町立ひばり認定こども園の5歳児25人は、スウェーデンカブともいわれる「ルタバガ」とイタリア黒キャベツ「カーボロネロ」を収穫しました。



 馬頭高校では2,3年生の普通科の選択授業の1つに「農業と環境」という授業があり、地域おこしの一環として那珂川町の土地に合った西洋野菜や巨大キャベツなどの珍しい野菜を栽培し、町の新たな特産品づくりに取り組んでいます。


 最初に高校内の圃場に高校生と園児が集まり、グループに分かれて園児たちは高校生のサポートを受け、ルタバガの収穫に挑戦しました。園児との交流は今年2回目となる高校生たちは積極的にコミュニケーションを図り、すぐに打ち解けていました。園児たちは「大きいものが取れた」や「重いね」と話していました。


 次にカーボロネロの収穫をしました。カーボロネロは茎が固いため高校生たちが行い、園児たちはカーボロネロの葉を茎からはがす作業を行いました。


 ルタバガはキャベツとカブの仲間で、原産国がスウェーデンの寒冷地で一般的に食べられているアブラナ科の根菜。肉質がしっかりしていて煮崩れしにくいため、じっくり煮込むシチューやスープ料理に向いています。











 カーボロネロはイタリア中部のトスカーナ地方を原産とするキャベツで、大きく育つと耐寒性に優れ、霜が下りても収穫が続きます。繊維質が固いため、パスタやポトフ、チップスなど火を通した料理がおすすめです。












 「農業と環境」選択の2年生3人に話を聞きました。菅原想依留さんは「園児たちも楽しんで自分から進んで収穫していました」、藤澤悠さんは「大変な作業もありますが、育てた作物の成長を見ることができるので授業が楽しいです」、沼田美咲さんは「いろいろな作物の栽培が体験できるので授業を選択して良かったです」と話してくれました。


 平石厚夫非常勤講師は「毎年栽培する作物を一部変え、1年に1度、町長に代表生徒たちが収穫の成果を報告しています。生徒が農業体験を通して地域を知り、園児や地域の人々と交流するのはいい経験になると考えています。普通科で農業の授業があり、地域振興を図っている特色を生かして、これからも生徒とともに取り組んでいきたいです」と意気込みます。

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