首都圏の中高生対象に農家民泊

 那須町横岡の大平和子さん(63)は、畑1.2haでダイコンやカボチャ、トマト、ジャガイモなど野菜約100種類を栽培しています。


野菜は昨年7月から始めた、首都圏の中高生を対象にした農家民泊で行う栽培・収穫体験、民泊中振舞う料理に使用する他、自身が会長を務める「遊行庵農産物直売所」や「ホテルエピナール那須」の売店に並べられます。


「消費者の『おいしかった』という声を耳にすると、また頑張ろうと思えます」と大平さんは話します。


 那須町横岡は奥州街道が通り、江戸時代の俳人・松尾芭蕉が「田一枚植えて立去る柳かな」の句を詠んだ遊行柳があります。多くの田畑が広がり、夏にホタルの鑑賞会が行われる奇麗な川が流れます。


大平さんは「豊かで奇麗な水で育ったお米や野菜はおいしく、ここは住み心地がいい所」と話します。

 大平さんは一般財団法人那須町農業公社が取り組む農村体験を通して、都会では味わえない那須の自然の中で生活を共にするグリーン・ツーリズムで民泊を行い、首都圏の中高生の受け入れを始めました。


 民泊では、1度に3~5人の中高生を受け入れ、これまでに6回受け入れました。体験内容は季節によって異なり、種播きや苗の定植、収穫などの作業で、1回2時間程度と時間を決め、生徒たちにゴールを示しメリハリをつけ取り組んでいます。


 参加者には入村式の際、どのような体験をしたいか希望を聞きます。その中で要望が多い川遊びやバーベキューなどで自然に触れ、夕食の前に近くの温泉で汗を流し、夕食には大平さんお手製のカレーが振る舞われます。


 大平さんは「農業体験をしたいと希望してくる子供たちは、みんなやる気があってとてもまじめ。私の方が学ばせてもらうことが多いです。帰りには収穫した野菜を家族に笑顔で持って帰ります」と話します。体験後は種や苗の生育具合を生徒にメールすることが楽しみだといいます。


今後は少しずつ栽培面積を減らしていき、民泊の受け入れを増やしていく予定です。現在は中高生を対象にグリーン・ツーリズムを行っていますが、ホームページ(HP)を開設して「一般の方も受け入れていきたい」と話しています。

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