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野菜作りと版画

 鹿沼市下久我の池田憲雄さん(共済部長〈NOSAI部長〉歴3年、75歳)は、畑10aで季節の野菜を農薬不使用で栽培しています。自家消費や近隣へ配るだけで、出荷は一切していません。「安心でおいしい野菜を楽しんでいます。かき菜の花芽のおひたしは柔らかくて最高ですね」と話します。

 北海道出身の池田さんは22歳で本県に移住。55歳で現在の場所に越し、高校教師として定年まで教壇に立ちました。


実家が農家だったこともあり、幼い頃の経験を生かして定年後に農業を開始。「北海道と比べ、栃木県は風水害などの災害がほとんどありません。機械は一切使わず、手作業で楽しみながら野菜などを作っています」とほほ笑みます。


 ネギやハクサイ、ナス、トマトなどをはじめ、落花生やブドウ、ブルーベリーも栽培します。


池田さんは「土で生育や収穫が左右されるので、改めて土の大切さとすごさを実感しました。残さや落ち葉、雑草で堆肥を作り土に混ぜ込んでいます」と話します。


 空いた時間は趣味の版画に費やします。故・小塚博さんとの出会いから版画を始めた池田さん。


版画愛好家で構成される版画白峰会の創設メンバーの一人です。版画歴は50年を超え、2016年には鹿沼市川上澄生美術館で個展も開きました。


池田さんは「”人との出会いは宝“だと思っています。健康的に農業や版画を続けられるのも、今までの出会いがあったからこそです」と話します。

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