農業で異文化交流

 那須町豊原丙の渡辺和資さん(61)・よし江(62)さん夫婦が営む「豊穣庵」では、約10年前から農業体験として世界各国出身の大学生や留学生などを受け入れています。


 庵のおかみのよし江さんは、圃場や畑での農作業や収穫物を使用した料理、学生たちの悩み相談まで一切を取り仕切ります。「人と人との繋がりがどんどん膨らんでいくのが楽しい」と話します。

 交流会のきっかけは、東京・代々木公園で開催されている関東近郊の農家が集う「東京朝市・アースデイマーケット」です。そこで知り合った学生5人から始まり、現在までに2,000人以上を受け入れたといいます。


 昨年は慶応義塾大学の福利厚生機関の1つI.I.R(国際関係会)、米国・スタンフォード大学の学生など42人が訪れ、この日は餅つきとおにぎり作り、圃場のヒエ取りを体験し、日本文化と農業について理解を深めました。


 「うちは小さい農家です。日本に興味のある学生達たちも、農業の現場は知りません。少しでも現状が伝われば」と話すよし江さん。体をつくる食の大切さ、取れたての野菜のおいしさを楽しく学んでほしいといいます。

 よし江さんの心に残っていることは、東日本大震災前の和牛を飼養していた頃です。「交流会の日が牛の出産と重なり、夫が血まみれで分娩の介助をしていました。学生たちはカメラを構えるのも忘れ、見守っていました。感動しましたね」と話します。


 交流会に来たOBやOGの中には、現在援農隊となって農繁期に駆けつけてくれる人もいるといいます。


 「学生たちとの触れ合いで若さや元気、新たな視点をもらっています。私は世界中に子供、孫がいるんです」とよし江さんは笑顔で話します。

学生たちの感想

アナカレン・サーヴァンテス(Anakaren・Cervantes)さん(23歳、アメリカ)

「農作物を生産するのは、とても大変だと感じました」


ママドゥ・ディアロ(Mamadou・Diallo)さん(19歳、アメリカ)

「日本に来たのは初めて。農作業も初めてだからとても楽しめました」

















ドリス・ロドリゲス(Doris・Rodriguez)さん(20歳、ホンジュラス)

「初めての餅つき。とても楽しめました」

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