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豪農屋敷を宿泊施設に

 小山市下国府塚の農事組合法人ファームこうつかの構成員・岸嘉彦さん(66)が所有する豪農屋敷が、2020年3月までに宿泊施設に改修される予定です。岸さんは「外国人観光客に屋敷での農泊を通じて、日本の伝統に触れてほしい」と期待を込めます。

屋敷の造りを生かしつつ改築する予定です

 今後は道の駅思川(小山市)を管理・運営する第三セクター「株式会社小山ブランド思川」が宿泊施設の事業主体となり、開業は2020年4月中旬を見込んでいます。


同年に開かれる東京オリンピック・パラリンピックでのインバウンド(訪日外国人客)や国内外の個人旅行客がターゲットです。市農政課担当者は「これをモデルケースに農泊を推進していきたい」と話します。


 築年数は400~500年で、面積80坪ほどの屋敷は市の文化財に指定されており、地元では「代官屋敷」とも呼ばれています。


 昨年2月には農泊のモニタリングを地域で行い、フィリピンやインドネシアから約30人を受け入れました。


関係者を含めた約60人が屋敷内の広間24畳で食事をし、5班に分かれて近くの農家に宿泊しました。


 岸さんは「残したい気持ちはありますが維持・管理が難しい」と当時の複雑な気持ちを話す一方、「屋敷を生かした宿泊施設はとても楽しみです。宿泊者には農業なども体験してほしい」とほほ笑みます。

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