農業の持つ可能性実感 タマネギのセット栽培

 県立馬頭高等学校では、19年度から普通科の選択科目に「農業と環境」が新設され、将来農業に従事する上での基礎的な学習が可能となりました。19年度は授業の一環として、2年生9名が県内で初めてとなるタマネギのセット栽培に取り組みました。

 セット栽培は、佐賀県で15年度までに実証された栽培方法。通常のタマネギより食用部分は一回り小さいですが、9月に定植して3か月後の12月には収穫できます。用水路や暖房施設のない露地でも栽培が可能で、端境期に収穫するため高価格での販売が期待できます。


 県内で通常栽培されているタマネギは、6月頃に収穫し翌年まで貯蔵するため、年末には新鮮さが失われてしまいます。一方、セット栽培では定植の機械化は困難ですが、新鮮で柔らかいタマネギが収穫でき葉も青ネギのように食べられるため、サラダ用としてレストラン等で重宝されるといいます。

 今作では、昨年12月に収穫を行ったほか、一部を収穫せずに畑に残し、1月まで経過を観察しました。栽培を指導した同校の平石厚夫非常勤講師は、「生徒たちも、栽培方法の工夫によって本県でも12月に新タマネギが収穫できることに、農業の持つ大きな可能性を実感してくれたと思う」と話します。

 今後はセット栽培したタマネギをドレッシングなどの加工用に利用できないか話し合い、将来的には那珂川ブランドの開発につなげたいと考えています。

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