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白楊高校生、南米の学生たちとオンライン交流

 1月31日(火)に県と南米諸国の県人会(※)、白楊高校の生徒たちは南米の学生たちとオンライン交流イベントを行いました。当日はブラジルやパラグアイ、ペルーの各県人会から推薦された学生7人と白楊高校の農業クラブ20人が参加しました。


※県人会は勉強や仕事などで県外や海外で生活する県出身者や県にゆかりのある人々が情報交換し、親睦を深めるために集まり結成された団体。


 白楊高校では2020年1月に県が主催する「2019年度県南米県人会短期研修生受入事業」で南米から来日した高校生5人と授業やイチゴの収穫、ホームステイなどを通して交流。コロナ禍の影響で事業は2年ぶりにZOOMを活用したオンライン交流を実施しました。


 今回は日本語とポルトガル語、スペイン語の同時通訳で、栃木県の観光PR動画視聴、南米各国の紹介、白楊高校生の学校や活動紹介、ディスカッションなどが行われました。

 白楊高校生の発表ではクラブに所属する生徒らが協力し作り上げた資料を基に、栃木県の特色や学校、農業などについて紹介しました。


 意見交換では日本に訪れた感想から農業の特徴、温暖化の農業への影響、PR方法として料理があげられ、オンライン交流で料理を一緒に行うなどの案が出ました。


 参加したオブザーバーからは、技術を使って距離を縮める、一過性の興味にならないよう工夫する、例えばマスコットなどを活用するといった工夫や、料理の歴史的背景などストーリー性を持たせるといった見える化に取り組んでいく必要があるなどの感想がありました。


 発表を代表して務めた白楊高校生たちに話を聞きました。


 農業クラブ会長の生物工学科2年生の竹迫優姫さんは「海外に興味があったので学校で交流の機会ができてうれしく思います。文化など知らないことがたくさんあり興味が深まり、いい経験になりました」と話します。


 「南米との関わりは知りませんでした。地理的に遠い場所ですが、ジャガイモの日があることや自国の自営業の割合の違いなど、交流を通して相手の国を知るきっかけになりました」と話すのは副会長の中山奎佑さん。


 同じく副会長の青柳遥輝さんは「南米との歴史に驚きました。日本に訪れたことがある方が日本の建物など歴史的建造物以外も見るもの全てが異国情調にあふれていると話していて、自分たちにとっては当たり前の景色でも見方を変えると新しい発見につながると感じました」と感想を述べました。


 昭和30~40年代には南米で農業するための移住が盛んで、白楊高校の前身の宇都宮農業高校の卒業生も移住しています。


 白楊高校の橋本智教頭は「南米とのつながりを途絶えさせず、今回の交流がきっかけとなり世代にわたった交流を続け、よりお互いの国の相互理解を深めていければ」と期待します。



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