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獣害対策に確かな手応え

佐野市長谷場(はせば)町の森下栄さんは、10年前、度重なる獣害により33aの水稲耕作を断念。現在は野菜・果樹など約9aで厳重な対策を行っています。


長谷場町は農家数80軒ほどの山間の集落で、シカやイノシシ、サル、ハクビシンによる獣害が非常に多い地域です。「栽植直後にシカの食害、収穫直前にイノシシの食害、収穫量は3~4割落ち込み、心が折れる農家も多い」と森下さんは話します。


森下さんの主な対策はワイヤーメッシュ柵や電気柵の設置。5年ほど前に集落で山べりにワイヤーメッシュ柵を全長2kmほど設置したほか、電気柵は通常の4段のものと10cm間隔15段のものの二段構えにしています。

「市からの助成は約4段分しかないため、それ以外は自己資金です」と話します。柵の下半分にはサル・ハクビシン避けのネットを張っています。

「今年はサルによる食害を一度受けたのみで、効果は出ていると思う。夏から市で追い払い対策の勉強会も開いている。県や行政と連携した積極的な駆除のきっかけになれば」と話していました。

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