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希少バナナ「とちおとこ」新たな名産品に

 「目下の目標は『とちおとこ』を地域の新たな名産品にすること」と話すのは、合同会社Laughmens(ラフメンズ)の豊田恵介代表(35)。2021年に友人二人と起業し、真岡市西高間木で「バナナ農園ラフファーム」を運営しています。



 豊田代表は広告業、園主の長谷川優斗さん(35)はIT産業、収穫などを補助する佐藤浩映さん(35)は建設業に従事するダブルワークです。かねてから起業への思いがあった豊田代表。「コロナ禍でも食の需要は維持されていることに着目し、かつメンバーのスキルを総合的に活かせる分野として農業を選んだ」と話します。



中央が豊田代表、左が長谷川さん、右が佐藤さん

 離農したナス農家の5連棟ハウス16.8aを借り、バナナ約千本を栽培します。品種は香りが高い「三尺バナナ」の近似種で、国内で栽培している農家は数件といいます。

 地下茎で生え、約1年半で結実。成長の度合いが違うため、年間を通して収穫できるそう。1か月で定植、収穫、販売が可能。計画・実行・評価・改善を繰り返すPDCAサイクルの回転が速く、早期に経験を蓄積できる点もバナナを選んだきっかけの一つです。


 1年目は約50本を試験栽培しましたが、越冬に失敗。22年に前年に得た子株300本を定植しなおしました。温度計を地上4mに約10個設置し、成長が活発になる温度や死滅温度などをデータ化し把握しました。





 冬季の暖房費には、顧客獲得も兼ねてクラウドファンディングを利用しました。目標を超える約67万円が集まり、97名の支援者には金額に応じたバナナの贈答や収穫体験などの返礼プランを用意しました。 

 「農産物がない段階で、商品をオンラインで販売する難しさを実感した。希少価値に加え、付加価値をしっかりとアピールしていくのが課題」と話す豊田代表。コスト抑制に加え付加価値を高めるために農薬を使用せず、植物由来の肥料で栽培しています。



 バナナはオンラインショップBASE内で販売するほか、県内に展開する農産直売所あぜみちを中心に個人商店に出荷しています。24年は約6tの収穫を目指す豊田代表。「よい農産物を作るのはもちろん、売り方や見せ方も大事。将来的には、後進の方に情報提供ができる存在になっていたい」と熱意を込めます。

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