山間地でドローン導入

那珂川町でこいさご集落営農組合組合長を務める岡耕一さんは、今年6月にドローン(小型無人航空機)免許を取得し、この夏より自身のコシヒカリ圃場で防除を行っています。 

 

免許を交付した栃木スカイテック株式会社によると那珂川町では初の試みとなり、中山間地でのドローン活用のモデルケースになりそうです。

水稲の農薬散布


岡組合長は無人航空機販売や薬剤散布などを行う大田原市の栃木スカイテック株式会社において約20万円(5日間)で免許を取得しました。 


機体はDJI社の「AGRAS(アグラス)MG-1」で、タンク容量10L、散布幅4m、10分間で約1haの薬剤散布が可能。栃木スカイテックでは本体価格235万円(税込)で販売しています。


タンクと散布装置を交換すれば粒剤にも対応でき、イモチ病・カメムシ駆除用の液剤では動力噴霧器で1000倍希釈のところ8倍希釈での高濃度散布が可能なため、イネへの展着率が高いという特徴もあります。取得に際しては町農林振興課の中山間協議会から半額の約10万円が補助されました。


地域の防除を受託


岡さんをオペレーター、妻のサヨ子さんをナビゲーターとし、自身の水稲5.5haの他に、組合員15人約10haの防除を受託します。 


これまで農薬散布作業は無人ヘリコプターや動力噴霧器で行っていましたが、労力軽減や適期防除の徹底のため購入に踏み切ったといいます。

サヨ子さんは「夫婦で農作業をしています。これまで山間部では動力噴霧器のホースを100mも引きずっていましたが、今は山岸で合図を出すだけなので格段に体が楽になり、省力化につながっています」と話します。

町の農業委員会で設定した10a 1,620円で薬剤散布を請け負っており、将来的に無人ヘリが入れない山間部の防除も増加すると想定し、「私の防除を見て『自分も取得したい』と後に続いてくれることを期待しています」と話します。


「補助があっても個人で取持するには高額で、大規模農家でないとメリットは少ないかもしれない。しかし、集落営農組合や数人での共同使用で大きな効果が期待できます。オペレーターが増えればより小回りがきくし、まずは免許だけでも取得してみては」と期待をにじませます。

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