サツマイモを乾燥芋に加工 6次産業化に懸ける

 さくら市蒲須坂の「さつまいもの郷集落営農組合(大門市郎組合長=69)」では、地域の農家9人が集まり、2018年からサツマイモを栽培しています。収穫したサツマイモは主に乾燥イモに加工され、市内外で販売。ねっとりと甘い乾燥イモは、市の新たな特産品になるのではと期待されています。

 同組合は9か所計1.3haの圃場で「紅はるか」と「シルクスィート」を栽培。約30tを収穫し、3割を生イモや焼きイモに、7割を乾燥イモに加工しています。

 出荷先は「道の駅やいた」や「道の駅はが」などの道の駅、「直売所さくら」や「菜っ葉館」といった農産物直売所など市内外の17か所です。きっかけは、2017年に組合の前身組織「農耕の会」で遊休農地解消のためサツマイモを栽培したこと。コメと栽培時期が重複しないサツマイモを選び、焼きイモをメインに販売していましたが、6次化にあたり自ら店舗を構える必要のない生イモや乾燥イモに主力を絞り、規格外のみ焼きイモに加工し販売しています。


茨城県の農家で栽培技術を習得

 栽培技術がなかったため、茨城県ひたちなか市の農家で指導を受け、市の赤土に合った品種や育苗の仕方、施肥、給水の方法などノウハウを蓄積していったといいます。

 昨年は3月末から種芋を育て、6月いっぱいで計4万本の苗を定植。つるが這う前に除草剤を撒き、8月ごろには追肥を行い、霜が降る前の10月末に収穫を始めました。

 今作は6月に苗が揃わず定植が遅れたため収穫も10月にずれ込みましたが、収穫したサツマイモを乾燥させ、ハウス一棟を保存庫に改造し約一か月熟成させています。


 6次化の補助金はボイラーやイモ洗浄機、真空パック機などの購入に充てたため、農作業用の機械はなくほとんどが手作業。定植の際の乗用苗植付機やサツマイモをハウスへ搬入するローラーも自作または改良し、省力化への工夫に余念がありません。

 大門組合長は「2年目で活動の方向性が定まった。3年目となる今年は利益を出すことを目標に販売していきたい」と話します。


ねっとりと甘い乾燥イモが好評

 本格的な乾燥イモのシーズンは年明けから3月まで。組合長は「肉厚にカットしてありますので、周囲はパリッと、中央にレアな部分が残っている。とても甘く柔らかい乾燥イモをぜひご賞味ください。おいしいと言ってもらえるのが一番の励みです」と笑顔を見せていました。




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