大田原市佐良土に伝わる国選択無形民俗文化財の「大捻縄引き」が8月18日夜、市道の佐良土小川線で開かれました。佐良土地区住民と県内外から訪れた大勢の参加者が直径約50cm、長さ約60m、重さ約2tの大縄を引き合いました。

大捻縄引きは約500年前から継承されている豊作祈願のための盆綱引きの一種です。貴重な民俗行事だが、作り手や引き手の不足から長らく途絶えていました。「子ども達に、この行事を見せたい」という思いから青壮年らが働き掛け、昨年、22年ぶりに復活しました。
当日は朝から夕方にかけて地域の住民が大縄作りに励み、特に最後の縄もじりは10人以上の男たちがわらの小束を継ぎ足しながら全身を使ってひねりを加え、迫力満点です。
実行委員の手塚雄一さん(46)は、「地区の子供からお年寄りまでが参加することで、世代間交流につながっています。こらからも継承していきたいです」とうれしそうに話してくれました。