イチゴ栽培に取り組む佐野市小中町の篠崎ファームでは、「ドライスカイベリー」の商品化を考えており、今年4月以降の販売を予定しています。
同ファームでは園主の篠崎信一さんが「とちおとめ」10aを、息子の洪平さんが「スカイベリー」10aをそれぞれ担当しています。

「スカイベリーを任されましたが、始めたばかりの頃はロス果が多く、これを利用して高付加価値の商品を作れればと提案しました」と洪平さんは話します。
農産物の乾燥加工には保健所の許可が必要なく、乾燥機と細かな資材を用意するだけで、初期投資を抑えられたといいます。
商品はセミドライでかみごたえがあり、紅茶やヨーグルトに入れると元の状態に戻りやすいのが特徴です。
予定では300袋から生産し、30g500円程度で販売する考え。要望があれば業務用も準備する予定です。
販売先は市内飲食店や道の駅などを考えており、ゆくゆくはインターネット販売や東京都のアンテナショップなどにも拡大したいといいます。
洪平さんは「ハウスの温度管理にパソコンを導入したり、SNS(会員制交流サイト)で情報発信をしたりと、時代に合った若い農業をアピールしていきたい」と話します。