ハウスでドラゴンフルーツ

 那珂川町谷田の「星の見える丘農園」でブドウやミカンなどを栽培する星一明さんは、昨年度から杉や檜などの木材焼却時に出る余剰熱を利用し、ドラゴンフルーツの栽培を始めました。星さんは「重油よりも低価格で熱を利用できるため、お盆やお中元など需要のピーク時に収穫できる。今年が初の収穫となるので楽しみです」と話しています。


 ドラゴンフルーツは中南米・熱帯雨林原産のサボテン科の果物。多年生で剪定した子株は挿し木として使用できます。果実はゼリー状で、日本では主に沖縄県などで栽培されています。


 バナナの約60倍の食物繊維が含まれており、ダイエット食品として注目を集めるほか、カリウムが多く含まれるためナトリウムの排泄を促し、高血圧予防などの効果があります。果肉が赤・白・黄と華やかなため、サラダやスムージーなどに使用される事が多いといいます。

 星さんは町の木質ボイラー施設の余剰熱を利用する「町地域資源活用協同組合」の組合員。熱を安価で利用できるため、宇都宮市徳次郎町の「全国ボックス栽培研究会」会長から栽培を打診されました。星さんは「病虫害に強く、農薬もあまり必要ない。栽培が比較的容易ということで始めました」と当時を振り返ります。

 ゆずり受けた苗を30mハウス内の直径60cm、高さ80cmほどのボックス約30個に定植。1ボックスあたり約200個収穫できますが、今年は初年度のため1本あたり20個を見込みます。栽培には25℃~30℃の気温が適し、開花・受粉は一般的に7月中で、収穫は8月から10月で複数回にわたって可能。


 二週間おきに専用に配合したお茶殻やコーヒーかすなどの有機肥料を与え、ボックスには一日置きに水を差し、高温時は気根に打ち水をする。冬場は余剰熱をハウスに引き込めるため一年中栽培が可能です。

 星さんのドラゴンフルーツは自身の農園での1個500円前後の直売、日光金谷ホテルや鬼怒川のホテルなどに食材を卸すバイヤーへ販売されるほか、町のイタリアンレストランTOTOでのアイス・デザート加工なども考えています。


 星さんは「ボックス栽培のためみずみずしく、糖度や栄養が高くなっています。ニーズがあれば栽培面積を増やしたい」と話します。

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