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ネギ選果施設が本格稼働 設備投資や調製作業 組合員の負担を軽減

 大田原市に完成したJAなすののネギ選果施設がこのほど、本格稼働し、「白美人ねぎ」を初選果しました。ネギの選果施設は県内初です。組合員の設備投資を抑え、コスト削減や出荷調製作業の軽減、規模拡大に取り組みやすい環境づくりなどにつなげていきます。

選果員の作業を見守る菊地組合長

 施設は国庫補助事業の2018年度「産地パワーアップ事業」を活用して設置しました。鉄骨造りで延べ床面積1,748.37m²です。選果ラインは1日当たり5.25t、露地ネギ1,050ケース(1ケース5kg)の処理能力で、皮むき機や選別機などを備えます。


 これまでは個人の作業場で調整・選別・箱詰めをし集荷場に持ち運んでいましたが、収穫後そのまま選果場に搬入できるようになりました。今年度は500tの出荷を見込んでおり、実需者の多様なニーズに見合った出荷形態や規格、量を確保し、持続可能なネギ産地の確立を目指します。


 同JAは2004年に「那須の白美人ねぎ」のブランド名を商標登録しており、新施設の稼働を機に、作付面積の拡大と販売強化に取り組みます。管内の作付面積は軟白ネギ(ハウス栽培)7ha、露地75ha合わせて82ha、売り上げは約8.6億円に上ります。


 菊地秀俊組合長は「大田原市は全国でも誇れるネギ産地です。市場や消費者から信頼を得て、絶対的な地位を築いていきたい。農家の所得増大に向けて作付面積の拡大につながってほしいです」と力を込めます。


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