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ネギ出荷が半減、つなぎ融資利用

 「特に、共済制度のない野菜農家や、従業員を雇用している農家は加入した方がいい。実際に減収して保険のありがたみが分かった」と話すのは、那須塩原市上郷屋の「みさき農園」園主・室井博文さん。2022年に収入保険に加入。出荷先の経営縮小により収入が5割以下になり、つなぎ融資を利用、保険金を受け取りました。


 従業員を20人雇用し、ネギ約15ha、水稲約8haを栽培し毎年規模拡大を続けていました。現在はネギの作付けをやめ、3人で水稲と二条大麦、大豆を約30ha作付けしています。主な取引先である青果仲卸業者にネギを週約6万本出荷していましたが、新型コロナによる需要減で取引がなくなったといいます。


 「4月に取引停止の話をされてから実際に出荷できなくなるまで、10日なかったと思う。収入の8割を占めていたため売り先を必死に探したが、週に3万本しか出荷できなくなってしまった」と話す室井さん。ネギは播種から収穫まで約7か月かかります。「前年より手をかけてきたネギを処分するしかなく、本当に悔しい思いをした」と無念をにじませます。


 加えて、6月にはネギの皮剥き機が故障。「通常なら1週間で直るはずが、世界的な半導体不足が影響し部品が欠品しており、1か月以上出荷が停止した。ネギはやむを得ず鋤き込みするしかなかった」といいます。

 







 収入保険は2018年から推進を受けていました。「友人や知人ともたびたび話題に上り、類似制度と比べたりしていたが、我が事とは考えていなかったと思う」という室井さん。決め手になったのは担当職員の熱心な推進でした。「『野菜農家、特に室井さんの経営には収入保険が合っている』との話だった。従業員も雇っているし、経営安定のためにと加入した」と当時を振り返ります。


 つなぎ融資の説明も受けていました。「つなぎ融資を使えると聞いた時はホッとした。出荷ができなくても従業員の給料は支払わなければならない。連絡をしてから1か月ほどで受け取れたので、本当に助かった」と笑顔を見せます。







 「給料の支払いに作業機械のローン返済もある。収入保険に加入していなかったら、資金を取り崩したうえ銀行から借り入れする事態だった」と話し、「自ら出荷先を見つけている農家は取引先と共倒れになる可能性もある。大きい農家であればあるほど、もしもの時のメリットが大きい」と力を込めます。

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