シイタケ種菌「サンマッシュ」の生産・販売

壬生町駅東町の株式会社北研は、キノコ種菌メーカーとしてキノコ類の研究開発をもとに種菌の製造と販売を手掛けています。北研の種菌で栽培されたシイタケは「サンマッシュ」と呼ばれ、全国に2,000人ほどの全国サンマッシュ生産協議会員がいます。

川嶋健市代表取締役社長(67歳)は「『栽培者が有るから会社が在る』の社是のもと、安心・安全で国際競争力のある品種開発をしていきたいです」と意気込みを見せます。


 1961年に創立された北研。1967年には菌床ナメコの生産技術を確立し、それが全国に普及しました。1986年に開発されたシイタケの品種「北研600号」は、当時主流だった原木栽培から菌床栽培への道を切り拓くものとなりました。

 原木栽培と比べ菌床栽培は、品質の安定性と生産性に優れているとされ、翌年には同協議会が発足しました。全国に菌床シイタケが普及しました。鮎澤澄夫常務取締役(63)は「現在では全国のシイタケ栽培の90%ほどが菌床栽培で、そのうち同協議会員が生産するものが50%ほどを占めています」と説明します。


 サンマッシュは「太陽(sun)のキノコ(mushroom)」「明るく元気に栽培できるように」との願いを込めつけられました。北研600号を含め現在では、菌床栽培用のシイタケ8品種を生産し販売しています。

 那珂川町大山田下郷の北研馬頭工場では、同社の新品種・新技術などを活用し、サンマッシュの集約型上面栽培を実践しています。栽培全工程で農薬を一切使わず、原材料中の重金属が基準値以下であることを検査で確認するなど余念がありません。2006年から毎年、リーファース社の「国産安心きのこ認証」を取得しています。


 工場では1坪当たり370袋の高密度収容を行い、栽培コストの低減を図ります。一定品質のキノコを安定供給するため、栽培技術などはサンマッシュ生産者に公開しています。

川嶋社長は「食育面でも、キノコ産業の発展に貢献できればと考えています。夏場の高温や落雷による栽培施設への被害、外国産キノコの流通による価格の下落など、キノコ栽培上避けられないリスクが考えられます。栽培者の皆さまには収入保険制度を勧めたいですね」と話しています。

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