「天候に恵まれ、芋の大きさが期待以上。就農6年目の今年、初めて収穫の楽しさを知りました」と話すのは、那須町のtakeshi farmの渡邊剛さん(50)。今冬の石焼き芋の移動販売に向けてサツマイモを収穫します。

約50aの畑でサツマイモのほか、野菜や小麦、大豆の有機農業を行っています。有機農業に取り組んだ理由は、幼少期にアトピー性皮膚炎だった自身のため、農薬を使わない野菜を探し奔走する母の姿。
「安心・安全な農産物を届けたい」と決意し、同町で環境保全型有機栽培に取り組む成澤菜園で研修を受け2016年に就農しました。
冬季には石焼き芋の移動販売を行います。サツマイモの品種は「べにはるか」、「安納芋」、「ベニアズマ」、「シルクスイート」。収穫後2カ月ほど貯蔵し追熟。ドラム缶で自作した窯の中で、3時間じっくりと焼き上げます。
1~3月に同町におる小売店の駐車場やイベントなどで移動販売。小さいサイズの芋は真空パックにしてネットなどで販売します。
渡邊さんは「天候に左右される中、主に1人で作業しているので、大変なことが多いです。農作業を手伝いに来てくれる方や家族の健康のために野菜を買うお客さんの喜ぶ声や姿から元気をもらっています」と笑顔で話します。