サツキ苗木150品種 鹿沼土を利用

 鹿沼市奈佐原町の須藤園芸では、ビニールハウスと露地の合計28aでサツキの苗木を生産し、販売しています。栽培には市で産出する鹿沼土を利用しています。挿し芽をしながら毎年約150品種、約32,000本の苗木を生産します。

 サツキは易変遺伝子を持ち、突然変異でさまざまな花色が現れ、現在も毎年約30種ずつ増えているといいます。


 須藤園芸の園主・須藤幸一さんは加温したビニールハウスを使い、2月下旬頃から「挿し芽」を行います。親木から取る場合もありますが、基本的には2年目の苗から挿し穂を取るといます。


 使用する鹿沼土は硬く酸性の軽石で、保水性・通気性に優れており、サツキなどツツジ科の栽培に適しているといいます。水分を含むと色が変わるため、土の乾燥具合も確認できることが特徴の一つです。


 須藤さんは「トロ箱に挿してから根が活着するまで、多いときで1日6回ほど水をまきます。水管理と日照管理には一番気を使います」と話します。

 市では「かぬまの名産海外輸出促進連絡協議会」を組織し、国内需要が落ち着いたサツキの輸出に力を入れます。


協議会事務局を務める公益財団法人鹿沼市花木センター公社の小花智典営業企画課長補佐兼輸出係長は、「年間500~800本輸出しています。フランスやオランダなどのEU(欧州連合)諸国では、1本の木にさまざまな色と模様の花が咲くところがエキゾチックな文化として、若い方を中心に受け入れられています」と話します。

 市は「鹿沼さつきマラソン大会」でサツキの苗木を配布する他、小学生にも苗木を配り、6年かけて栽培する花育にも力を注ぎます。小花課長補佐は「サツキの火を絶やしてはならないと思っています」と話します。


 山形県から同園を訪れた愛好家は、魅力について「サツキで雲や風など、自然の風景を表現できる」と笑顔で話します。

 管理次第では200年ほど生きるとされるサツキは、愛好家の間の好みもさまざまといいます。須藤さんは「消費者のニーズや好みを見極めて栽培しています」と意気込みます。

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