那須塩原市鍋掛のNPO法人なす食育塾(平山惠美子理事長)は、地元の子供たちを対象としたクッキング教室の一環としてみそ作り体験を開きました。これは2011年の塾設立以来、毎年催されている企画です。
参加したのは22組50名の親子。那須町黒田原の天然みそやこうじなどを製造する「日野屋」を借り、1人あたり約10kgのみそを造り持ち帰りました。

使用した大豆は、同塾で栽培を担当する「元気のらクラブ」によって、畑約3aで収穫された新豆約250kgです。子供たちは慣れた手つきで楽しそうに作業していました。
平山理事長が同塾をはじめたきっかけは、35年間那須町の学校給食調理員として働いた経験です。朝食を食べずに登校した親世代や、給食で1日の栄養を摂取する子供たちの存在は衝撃的だったといいます。
「子供たちには、何を食べればいいか取捨選択できる大人になってほしい」と平山理事長は話します。



同塾では「こども食堂」での調理や市内公民館での食育活動などを通じ、地元の子供たちや保護者に食の大切さを教えています。平山理事長は「今回作ったみそも、自宅で1年間熟成させ、家族に自慢しながら食べてほしい」と話します。
