「大田原市とうがらしの郷づくり推進協議会」は、2年ごとに発表される国の調査をもとに、今年6月に同市の「トウガラシ生産量日本一」を宣言しました。

市のトウガラシ生産は1960年代に全国トップを誇っていましたが、次第に衰退。かつての隆盛を取り戻そうと大田原商工会議所を中心に生産者や加工業者、飲食店などで同会が2006年に発足され、14年目で目標の生産量日本一を達成しました。

生産者グループ「大田原とうがらし生産者の会」の小藤喜一会長は、トウガラシを30aで栽培。このほかに栽培の支援、新規栽培者の拡大、PR活動、市内小中学校でのトウガラシ栽培と七味づくり体験教室、新規就農者のサポートなどを行います。

市内では品種「栃木三鷹(さんたか)」の生産が盛んで、現在189軒、面積18haが栽培されています。
3年前には、67軒、生産量20tでしたが、今年は、40tを上回る予想です。
小藤会長は「生産者は30~70代と幅が広く、これからも生産量を増やしていけそうです」と期待を込めます。
栃木三鷹を使った商品も開発され、衣にトウガラシを練り込んだうま辛唐揚げの「さんたからあげ」、生地にトウガラシを練りこんだ「とんがらしラーメン」、トウガラシ入りギョーザ、どら焼き、ようかんなど、さまざまな商品が市の新名物として人気を集めています。